登記・測量の基礎知識 No.9
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境界確定図とは

Question

土地の分筆登記を行う際には、事前に測量して境界確定図を作成する必要があると聞きましたが、この「境界確定図」とはどのようなものなのでしょうか?

Answer

境界確定図(きょうかいかくていず)とは、一言で言えば、正しい境界が記載された図面のことです。
また、土地の境界をはっきりさせるための測量のことを「境界確定測量」といいます。

分筆登記を行う時など、境界をはっきりさせる必要がある場合に境界確定測量を行って境界確定図を作成することになります。境界確定図を作成する主なケースとしては次のようなものがあります。

・隣との境界をはっきりさせたい
・境界標が設置されていないので設置したい
・土地の正しい面積を知りたい
・登記簿の面積が実際と違うので直したい
・公図(地図)の形が違うので直したい

また、おおよその作業の流れは次の通りです。
(※詳しくはお近くの土地家屋調査士におたずねください)

(1)調査・測量

法務局や関係する役所に保管されている資料(登記簿、地図・公図、地積測量図、道路台帳図、区画整理図等)、その土地及び周辺を調査し、境界点の位置に仮杭を設置します。

(2)立会

関係役所や隣地所有者に現地に来ていただき、境界確認をします。

(3)境界標設置・確定図面作成・署名押印

境界について皆が納得したら、コンクリート杭等の永久境界標を設置すると共に、境界確定図面を作成し署名押印してもらいます。

境界確定図には決まった様式は無いようですが、実測平面図、横断図、求積図、公図写し、案内図、境界確認書、境界標の写真を一つの図面に納めた例がありますので参考にしてください。

参考図:境界確定図

境界がはっきりしない土地を所有しているのは不安ですよね。でも、境界確定測量をして、しっかりした境界標を設置し、境界確定図を作成しておけば、安心して土地を所有し続けることができます。

もし、隣の人から「境界の立会をして欲しい」とお願いされたらぜひ協力してください。隣との境界をはっきりさせることは、あなたの土地を守ることにもなるのですから。

その他「境界確定測量、境界確定図」についてお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。

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