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2021/05/01(土)
土地建物のお役に立ち情報 第015号 「土地の境界はいつできたか」
☆☆☆☆土地建物のお役立ち情報「登記・測量のQ&A」☆☆☆☆
土地家屋調査士の高橋昇です。
いつもご愛読ありがとうございます。
過ごしやすい季節と思っていましたが、意外にも一日の寒暖差は激しく体調管理には十分の注意が必要なのだと今更ながらに気づかされた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?私は今までの測量会社の勤務資格者から開業資格者へなるべく、色々と慣れない雑務に追われ、あれやこれやと小さな悩みを抱えながら日々を送っております。
先の見通しが立たないのは何かと不安ではありますが、「日々出来ることを淡々と…」の気持ちを忘れぬようやっていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。
このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
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◆登記・測量のQ&A 第0015号
「土地の境界はいつできたか」
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★★★★★★★「土地の境界はいつできたか」★★★★★
問い
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登記所(法務局)で公図というものを取ってみました。
公図は土地の境界や土地の位置関係を調べるのに重要な役割があるそうですね。
そこで、そもそも土地の境界というものは、いつどのような理由で定まったものなのでしょうか。
答え
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明治政府の基礎をきづいた大久保利通公は、イギリスに留学し西欧列強の強さをまざまざと知り、日本を強くするために殖産興業と軍事力の強化に乗り出します。そのひとつの柱として土地制度と地租制度の全面的改革がありました。
それが「土地所有権制度の確立」と「地租改正」です。
実際の作業は、全国の土地を測量・調査(境界確認、地目、所有者、面積等の把握)して、公図や土地台帳・登記簿等が整備されていきました。
この測量は地押丈量(じおしじょうりょう)と呼ばれ、「土地ノ重複若シクハ脱落ナキヲ要スル為当初ニ之ヲ施行スル」とされました。
さらに「人民ヲシテ小村ハ一村ヲ通シ番、大村ハ各字限リ一地一筆毎ニ之ニ番号ヲ附シ」、地番と地番の連続である公図等がつくられていきました。
この手続により、全国の土地に「地番」という番号が付せられ、土地の特定制(地番、地目、地積、所有者名、土地の形、土地の境界の確定)がなされました。
現在の土地境界の基本は、この地租改正当時に決められた「地番」と「地番」の境目なのです。
このように作られた公図ですが、境界の位置を割り出す手がかりとして今でも重要な役割を担っているのはこういった土地の沿革があるからです。
アジアで初めて西欧列強に対峙することができるようになった日本の根幹に大久保公の地租改正事業があったのですが、彼の見た夢は「強い日本」だったのです。
次回は「境界確定測量図の押印なぜ必要」についてです。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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★登記豆知識[地目の定め方]★
牧場:獣畜を放牧する土地をいう。牧畜のために使用する建物の敷地、牧草栽培地および林地などで、牧場地域内にあるものはすべて牧場とする。
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読者の皆さんの声をいただくことが、私にとって何よりの励みです。
どんな些細なことでも結構です。ご意見ご感想など、お便りいただけると本当に嬉しいです。
ご意見・ご感想 e-mail takahashijimusyo@to-ki.jp
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
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ただし、法務局等の調査が必要な場合は、登記印紙などの実費は有料となります。(実費はおおむね5000円〜10000円程度です)
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ただし、高崎市を中心とした群馬県内に限定させていただきますので、よろしくお願いいたします。
【発行所】
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土地家屋調査士 高橋昇
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