お役立ち情報バックナンバー
2006/05/01(月)
第38回「ビニールハウスは登記できるか」
■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■
こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。
今日、通勤で通る街道の八重桜が満開でした。ピンクが非常に鮮やかでした。ところで、桜茶は、八重桜の花を使っているそうです。桜餅の葉も、八重桜の葉だそうです。
このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、
身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kagaya/info.html
★★★5月[第38回目]の悩み相談宅急便★★★2006.5.1
******「ビニールハウスは登記できるか」******
問い
-----------------------------------------------------------
私は、畑の中に農耕用のビニールハウスを3棟造りました。
建物として登記したいのですが可能でしょうか?
一棟300平方メートルあり、基礎はコンクリートで部分的に鉄骨も使用していますので、費用もかなり掛かっています。
答え
-----------------------------------------------------------
残念ですが、ビニールハウスでは登記できません。
柱などを軽量鉄骨で造り、基礎もコンクリートで固定したとしても、屋根及び周壁の部分がビニールで覆われているだけですから、不動産登記法の建物とは認められません。
しかし、屋根や周囲にガラスまたはガラス質の板がはめ込まれているような場合は、建物として認められます。
建物として登記できる条件は次の5つを満足させたものです。
1、土地に定着していて容易に移動できないこと。
2、永続性がある。
3、その目的とする用途に供しうる状態にある。
4、屋根および周壁などの外気を分断するものがある。
5、不動産として独立して取引対象となりうるものであること。
などが必要です。
屋根、周壁がビニールでは、一般的に耐久年数が1〜2年と短く、構造上の永続性がないので登記できる建物とは認められないのです。
次回は「休耕田を地目変更できるか」についてです。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
-----------------------------------------------------------
私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
どうぞお気軽にご相談下さい。
http://to-ki.jp/kagaya/
【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦
事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447
【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
ご意見・ご感想をお待ちしております。
kagaya@to-ki.jp
こちらのホームページも是非ご覧下さい。
http://www16.ocn.ne.jp/~kagaya/
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2006.5.1
バックナンバーリスト
2005/04/30(土) 第014回「登記面積より少ない実測面積」
2005/04/15(金) 第013回「公図の無番地は脱落地なのか」
2005/03/31(木) 第012回「市街化調整区域に住宅を建てたい」
2005/03/15(火) 第011回「分譲マンション土地の持ち分は」
2005/03/02(水) 第010回「土地家屋調査士とは」
2005/02/14(月) 第010回「土地家屋調査士とは」
2005/02/01(火) 第008回「幅員3メートルの市道、道路後退必要か」
2004/12/15(水) 第006回「土地を分筆し道路位置指定」
2004/12/01(水) 第005回「字が異なる宅地は合筆できるか」
2004/11/15(月) 第004回「親子二世帯住宅の建物登記について」
2004/11/01(月) 第003回お役立ち情報「国有地の払い下げ」
2004/10/14(木) 第002回お役立ち情報「20年前に建てた家は登記できるか」
2004/10/01(金) 第001回「現地と公図の形が違う」
2004/09/29(水) 土地建物の悩み相談Q&A 第001号 「現地と公図の形が違う」