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2006/02/01(水)

第32回「幅員4メートルない位置指定道路」

■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■

こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。

1月20日に、「筆界特定制度」がスタートしました。筆界が不明な場合に、法務局の筆界特定登記官が、筆界調査委員(土地家屋調査士等の専門家)の意見を参考に土地の筆界を、迅速かつ適正に明らかにする制度です。栃木では、19日に下野新聞で記事が大きく出たものですから、1日で34件の問い合わせが、法務局にあったそうです。私も取材を受けて、ほんの少しコメントが載ってますので、機会があったらみてください。

このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、

身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。

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★★★2月[第32回目]の悩み相談宅急便★★★2006.2.1
******「幅員4メートルない位置指定道路」******

問い
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私の土地には古い家が建っているのですが、今度建て替えようと思っています。

家の前の道路は「位置指定道路」であり、台帳上は4.0メートルの幅員で昭和36年に指定をとってあるようなのですが、実際の道路がとても狭く1.8メートルしかないのです。

このような道路の状態のままで家の新築は可能なのでしょうか。

この道路指定の部分には、私の土地の一部も入っているため、この際に道路部分と宅地部分を分筆しておきたいのですが、可能でしょうか。




答え
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位置指定道路は幅員が4メートル以上でなければ許可されないのですが、古い時代に位置指定道路をとってあるような箇所は、問いのように4メートル以下の狭い道路が多く見受けられます。

このような状態を「不完全な位置指定道路」といい、住宅等を建築しようとする者は幅員4メートル以上の道路になるように復元整備が要求されます。(これをしないと建築確認が下りません)

すなわち、道路部分に突出している建築物等を除去し完全な位置指定道路として整備することが必要です。

そのためには、位置指定道路と隣接する地権者全員による協議(合意)が必要であり、協議書のほかに実測図(復元位置の明示)の添付も必要です。

また、分筆登記をすることはもちろん可能です。

宅地部分と道路部分を分筆登記により明確に分けることと、現地に境界標を埋設することは将来にわたるトラブル防止にも大いに役立つことでしょう。

次回は「違法建築の建物登記は可能か」についてです。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。


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私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
どうぞお気軽にご相談下さい。
http://to-ki.jp/kagaya/

【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦
事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447

【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2006.2.1