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2022/12/01(木)
第270回「境界確定図」
本 文
■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■
こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。
今日から2022年最後の月となりました。いよいよ12月らしい気温となるようですが、寒さに負けず張り切ってまいりましょう。
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★★★[第270回]の悩み相談宅急便★★★2022.12.1
***「境界確定図」について***
前回は、「境界標」について概要をお話しました。
今回は、「境界確定図」について概要をお話しします。
問い
------------------------------
土地の管理には「境界確定図」があると安心との事ですが、境界確定図とはどのようなものなのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
一言で言えば、正しい境界が記載された図面のことです。
土地の境界をはっきりさせるための測量のことを境界確定測量(きょうかいかくていそくりょう)といい、その測量に基づいて作成された、正しい境界が記載された図面を境界確定図(きょうかいかくていず)といいます。
境界確定図は、境界をはっきりさせる必要がある場合に作成することになります。しっかりした境界標を設置し、境界確定図を作成しておけば、安心して土地を管理することができます。
境界確定図を作成する主なケースとしては次のようなものがあります。
・隣との境界をはっきりさせたい
・境界標が設置されていないので設置したい
・土地の正しい面積を知りたい
・分筆登記の前提として
・登記簿の面積が実際と違うので直したい
・公図(地図)の形が違うので直したい
境界確定図を作成する際のおおよその流れは次の通りです。
(1)調査・測量
法務局や関係する役所に保管されている資料(登記簿、地図・公図、地積測量図、道路台帳図、区画整理図等)、その土地及び周辺を調査し、境界点の位置に仮杭を設置します。
(2)立会
関係役所や隣地所有者に現地に来ていただき、境界確認をします。
(3)境界標設置・確定図面作成・署名押印
境界について皆が納得したら、コンクリート杭等の永久境界標を設置すると共に、境界確定図面を作成し署名押印してもらいます。
境界確定図には、実測平面図、横断図、求積図、公図写し、案内図、境界確認書、境界標の写真といった、土地に関する様々な情報が載っています。これらを一つの図面に納めた例がありますので参考にしてください。
参考図:
境界がはっきりしない土地を所有しているのは不安です。しかし、境界確定測量をして、しっかりした境界標を設置し、境界確定図を作成しておけば、安心して土地を所有し続けることができます。
もし、お隣さんから「境界の立会をして欲しい」とお願いされたらぜひ協力してください。お隣さんとの境界をはっきりさせることは、あなたの土地を守ることにもなるのですから。
以上、「境界確定図」について簡単にご紹介しました。詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は「地積更正登記」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447
【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
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