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2006/01/17(火)

登記・測量のQ&A 第006号 「公図と地図」

■■■■登記の安養寺 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■

土地家屋調査士の安養寺 務(あんようじ つとむ)です。

いつもご愛読いただきありがとうございます。
昨年からの大雪で現場がストップしておりましたが、
ようやく雪が融けて測量調査が再開できそうです。
このまま春になってほしいぐらいですけど、
やっぱり無理ですよね。

巷ではインフルエンザが流行っております。
皆様もお体にはお気をつけ下さい。


このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役
立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立
つメッセージをお届けしております。
http://www.to-ki.jp/anyoji/

配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://www.to-ki.jp/anyoji/info.html

読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしてお
ります。


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◆登記・測量のQ&A 第006号
「公図と地図」
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前回は「地積と地籍」についてお話ししました。
おさらいしますと、
「地積」とは土地の登記簿の表題部に掲載されている土地の面積のことで、

「地籍」とは地籍調査によって調査された一筆ごとの土地の所有者、地番、
地目、境界の位置、面積などの情報のことでしたね。

今回は「公図(こうず)と地図(ちず)」についてお話ししましょう。

問い
────────────────────────────────
法務局に備え付けてある「公図」には精度の良いものと、そうではないも
のがあると聞きましたが、どういうことなのでしょうか?

答え
────────────────────────────────
法務局には、土地の位置、形状、地番、隣地との境界などを確認すること
ができる図面が備え付けてありますが、それには次の2種類があります。

(1)地図
(2)地図に準ずる図面(いわゆる公図)

一般的にはこの両者を区別することなく「公図」と呼ぶことが多いのです
が、両者を区別する場合には、公図とは(2)のことを指します。

■(1)地図について
地図は、前回のお役立ち情報「地積と地籍」でお話しした地籍調査の成果
等に基づいて作成されるもので、一定以上の精度を保っていて信頼できる
図面なのですが、現状では地域が限られています。

現在各地で地籍調査が進められていますが、その進捗にはかなりばらつき
があるようです。国土交通省のホームページで進捗を公開していますので
参考にしてください。
http://tochi.mlit.go.jp/home/c_jissi.htm

上記ページを見ると、地籍調査の進捗率は平成15年度末現在全国平均で
48%であることがわかります。このことから、半数以上の地域で地図が
備わっていない、ということがわかります。

そこで、地図が備え付けられるまでの間、それに代わるものとして「地図
に準ずる図面」(いわゆる公図)が備え付けられているのです。

■(2)地図に準ずる図面(いわゆる公図)について
地図に準ずる図面は、旧土地台帳付属地図とも呼ばれ、明治初期に実施さ
れた地租改正事業や、その後実施された地押調査事業によって作成された
ものです。

なにしろ今から100年も前の測量ですので、距離、角度、面積などの面
では精度が低いとされています。
しかし、境界が直線かどうか、あるいは土地がどのように位置しているか
などの面では、比較的正確で、地図が備わっていない場合には、唯一の資
料として貴重な役割を果たしています。

ちなみに、(1)の地図のことを「17条地図」とも呼んでいましたが、
これは地図に関する規定が改正前の不動産登記法第17条にあったためで
す。改正後の不動産登記法では第14条に規定されています。

その他「公図」や「地図」についてお知りになりたい場合には、お近くの
土地家屋調査士におたずねください。

次回は「地積測量図と建物図面」を配信する予定です。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。

────────────────────────────────

私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記・測量の分野で深く関わっております。

ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。

お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。ただし、法務局等の調査が必要な場合は、登記印紙などの
実費は有料となります。(実費はおおむね5千円〜1万円程度です)
http://www.to-ki.jp/anyoji/

ただし、鳥取市を中心とした鳥取県内に限定させていただきますのでよろ
しくお願いします。

【発行所】
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┏━━━┓土地を識り、人と社会につくす地識人
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┗━━━┛土地家屋調査士 安養寺 務
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