• 加賀谷朋彦土地家屋調査士事務所 トップページ
  • お役立ち情報バックナンバー

お役立ち情報バックナンバー

2023/07/01(土)

第277回「位置指定道路」

本 文
■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■

 こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。

おはようございます。私事ですが、今月は足利大学で「土地家屋調査士の業務と制度」について特別講義(90分×2コマ)を行う予定です。現在、まだパワーポイントをまとめている最中で悪戦苦闘しております。私が業務を始めたのが昭和62年です。当然そのころ生まれていない学生たち相手なので今から不安でいっぱいです。
これから暑い日が続きます。気合を入れて頑張りましょう。

このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務 所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、
身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。

配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kagaya/info.html

★★★[第277回]の悩み相談宅急便★★★2023.7.1
***「位置指定道路」について***

前回は、「土地の面積の計算方法」について概要をお話しました。
今回は、「位置指定道路」について概要をお話しします。

問い
------------------------------
家を建てる予定の土地が、市道からその土地までの道路は位置指定道路と聞きました。この「位置指定道路」とはどのようなものなのでしょうか?


答え
────────────────────────────────
建築物を建てるための敷地は、法律(建築基準法)で定められた道路に2m以上接しなければならない事になっています。

この「道路」は、国道や県道、市道といった公道だけでなく、私道であっても認められるものがあります。

例えば、土地を分割してそれぞれの土地に建築物を建てる場合には、新たに私道を設置して、特定行政庁(都道府県や市町村)から道路の位置指定を受ける必要があります。

この指定を受けた私道が「位置指定道路(いちしていどうろ)」です。

参考図:
 


尚、道路の位置指定を受けることができる土地には条件があり、市町村役場や土木事務所との打ち合わせが必要になります。

主な手続の流れは次のとおりです。

1.土地全体の境界確定測量を行います。
2.土地分筆登記をします。
3.道路位置指定申請に必要な書面や図面を、市町村役場や土木事務所に提出し事前協議をします。
4.道路位置指定の条件を満たす工事を行い、関係官庁の検査を経て検査済証が交付されます。


ところで、この位置指定道路は私道ですので誰かの所有権が登記されています。一般的にはこの道路に接している宅地の所有者が、共有持分をそれぞれ持っているケースが多いようです。

住宅の敷地を購入する際には、前面道路が位置指定道路かどうか、その所有権はどうなっているのか等もご確認ください。


以上、「位置指定道路」について簡単にご紹介しました。詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士におたずねください。

今回はここまでです。
次回は「不完全な位置指定道路」について配信する予定です。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。

-----------------------------------------------------------
 私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。

お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
 どうぞお気軽にご相談下さい。
 http://to-ki.jp/kagaya/

【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
 TEL028-627-4311 FAX028-627-4447

【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
ご意見・ご感想をお待ちしております。
 kagaya@to-ki.jp

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2023.6.1
| Home | 管理メニュー | メール管理 | <戻る> | かがや登記測量事
務所(東和コンサルタント株式会社内)<宇都宮>


| Home | 管理メニュー | メール管理 | <戻る> |

バックナンバーリスト

2006/02/01(水) 第32回「幅員4メートルない位置指定道路」
2006/01/22(日) 第31回「いつ建物として認定されるか」
2006/01/03(火) 第30回「確定測量図の押印なぜ必要」
2005/12/15(木) 第29回「土地の境界はいつできたか」
2005/12/01(木) 第28回「地番と住居表示の違いがわからない」
2005/11/15(火) 第27回「買った土地の面積が少ない」
2005/11/01(火) 第26回「隣の家の土地との境界線を確定したい」
2005/10/15(土) 第25回「マンション購入者に敷地の所有権あるか」
2005/09/30(金) 第024回「分譲マンションの敷地とはどこまでか」
2005/09/15(木) 第023回「相続した土地の場所が不明」
2005/08/31(水) 第022回「話し合いによる区画変更は可能か」
2005/08/15(月) 第021回「権利証の廃止について」
2005/08/01(月) 第020回「オンライン登記所の指定とは」
2005/07/15(金) 第019回「新不動産登記法Q&A]
2005/07/01(金) 第018回「河川保全区域内の土地分譲手続き」
2005/06/15(水) 第017回「プレハブ建物を登記したい」
2005/06/01(水) 第016回「境界標の種類について」
2005/05/15(日) 第015回「縄延び、縄縮みはなぜ起こるのか」
2005/04/30(土) 第014回「登記面積より少ない実測面積」
2005/04/15(金) 第013回「公図の無番地は脱落地なのか」

総数:292件 (全15頁)

前20件 |<< 11 12 13 14 15 次20件