お役立ち情報バックナンバー
2011/11/01(火)
第144回「土地の境界石は信頼できるか」
本 文
■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■
こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。
めっきり寒くなりました。私の周りでもせきをしている方をちらほら見かけます。これからの季節、うがいと手洗いの励行ですね。
このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、
身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kagaya/info.html
★★★11月[第144回]の悩み相談宅急便★★★2011.11.1
***「土地の境界石は信頼できるか」について***
前回は、通行のための地役権設定登記について概要をお話しました。
問い
────────────────────────────────
私は不動産の仲介業者を通じて土地を購入しました。
最近、境界問題のトラブルをよく耳にするので、仲介業者に「境界杭はしっかりしてますか?」と質問したところ、すべての個所に境界石があるので大丈夫と言われました。
これだけで本当に大丈夫なのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
境界石があれば大丈夫と考えがちですが、実はこれだけでは充分ではありません。
と言うのも、その境界石は隣接地権者(道路と接する場合は役所も含む)の立ち会いや同意は得ているのか、道路工事やブロック塀などの基礎工事等で移動してないか、その石が境界だとみなす根拠(境界確定図や法務局備え付けの地積測量図、昔の実測図等と一致した点に石杭等)はあるのか、などです。
従って、土地を購入するときは、境界石があるだけで安心せずに[必ずその石が境界だと言える根拠のある図面]を求めることが有効です。
さらに最も安全なのは、隣地所有者の境界承認印が押印してある「境界確定図」を作成させることでしょう。
この図面を作ることは費用も時間もかかるため、常に作成するとは限りませんが、買い主にとって境界トラブルを未然に防ぐ有益な方法と言えます。
もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
次回は「土地を分割して相続させたい」についてです。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
-----------------------------------------------------------
私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
どうぞお気軽にご相談下さい。
http://to-ki.jp/kagaya/
【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦
事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447
【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
ご意見・ご感想をお待ちしております。
kagaya@to-ki.jp
こちらのホームページも是非ご覧下さい。
http://www16.ocn.ne.jp/~kagaya/
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2011.11.1
| Home | 管理メニュー | メール管理 | <戻る> | かがや登記測量事務
所(東和コンサルタント株式会社内)<宇都宮>
バックナンバーリスト
2023/04/03(月) 第274回「土地合筆登記」
2023/03/01(水) 第273回「地目変更登記」
2023/02/01(水) 第272回「地図訂正の申出」
2023/01/16(月) 第271回「地積更正登記」
2022/12/01(木) 第270回「境界確定図」
2022/11/02(水) 第269回「境界標」
2022/10/01(土) 第268回「分筆登記」
2022/09/01(木) 第267回「地積測量図」
2022/08/01(月) 第266回「地積」と「地籍」
2022/07/01(金) 第265回「中間地目」
2022/06/01(水) 第264回「雑種地」
2022/05/02(月) 第263回「地目」
2022/04/01(金) 第262回「農地の慣習上の筆界」
2022/03/01(火) 第261回「所有権界」
2022/02/01(火) 第260回「筆界」
2022/01/05(水) 第259回「登記の順番」
2021/12/01(水) 第258回「登記される事項」
2021/11/01(月) 第257回「表題登記」
2021/10/06(水) 第256回「表示に関する登記の種類」
2021/09/01(水) 第255回「表示に関する登記」