• 加賀谷朋彦土地家屋調査士事務所 トップページ
  • お役立ち情報バックナンバー

お役立ち情報バックナンバー

2010/04/15(木)

第122回「筆界の職権による調査とは」

本 文
■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■

こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。

先ごろ、恒例の人間ドックを行いました。今回は、ここ数年の結果とあまりかわらないものでした。脂肪肝気味とガンマーGTPが若干基準値を上回っていたようです。このところ、例年になく続くお花見のせいでしょうか・・・。

このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、

身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。

配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kagaya/info.html

★★★4月[第122回目]の悩み相談宅急便★★★2010.4.15
***「筆界の職権による調査とは」***

前回は「筆界特定の標準処理期間」について概要をお話ししました。

筆界特定制度での標準処理期間は、通常の事件であれば6ヵ月程度が目安で、長くても1年程度が一般的ですが、事案の複雑性、困難性、関係者の数、各地域の気候条件が加わると、ケースバイケースになるということなどをご紹介しました。

問い
──────────────────────────────
筆界特定による「筆界の職権による調査」について教えて下さい。


答え
──────────────────────────────
筆界確定訴訟では、相隣接する土地所有者が原告被告となって主張や証拠を提出し、裁判所が当事者の提出した証拠資料をもとに判断することととされています。

しかし、当事者だけに証拠収集をまかせていたのでは、適切な証拠が提出されない場合が予想されます。

筆界特定においては、このような弊害を予防するために外部専門家である筆界調査委員が必要な資料の収集を行うこととされています。
また、筆界調査委員は自ら調査するのが原則ですが、法務局の職員に事実調査の補助をさせることができます。

筆界調査委員による職権調査が行われる理由は、筆界特定の対象が筆界(公法上の境界)であり、私法上の境界(所有権界)とは異なり、当事者が自由に処分できる性質のものではないこと。筆界は公益に関係するものであること。によります。

ですから、当事者のみに証拠提出を委ねるのではなく、職権による調査や証拠収集を充分に行う必要性があるのです。

もし、筆界特定をした後に筆界確定訴訟に進んだとしても、豊富な資料に伴う筆界特定の結果を裁判資料としても利用可能であるため、短期間に裁判の事件処理が期待できることから、結果的に国民の利益につながることになります。

(参考資料:「筆界特定完全実務ハンドブック」弁護士鈴木仁史著日本法令)

もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。

今回はここまでです。

次回は、「進行計画の策定とは」について配信する予定です。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。


-----------------------------------------------------------

私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
どうぞお気軽にご相談下さい。
http://to-ki.jp/kagaya/

【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦
事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447

【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
ご意見・ご感想をお待ちしております。
kagaya@to-ki.jp

こちらのホームページも是非ご覧下さい。
http://www16.ocn.ne.jp/~kagaya/

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2010.4.15
| Home | 管理メニュー | メール管理 | <戻る> | かがや登記測量事務
所(東和コンサルタント株式会社内)<宇都宮>




バックナンバーリスト

2016/06/01(水) 第194回「建物を増築・改築した時」「建物を取り壊した時」
2016/05/02(月) 第193回「建物の家屋番号とは」「建物を新築した時」
2016/04/01(金) 第192回「建物の種類とは」「建物の構造とは」
2016/03/01(火) 第191回「区分建物とは」「敷地権とは」
2016/02/08(月) 第190回「登記できない建物」「主たる建物と付属建物とは」
2015/12/01(火) 第189回「建物の構造とは」「建物の床面積とは」「床面積に含まれない部分」
2015/11/01(日) 第188回「用途地域とは」「建物の種類とは」
2015/10/01(木) 第187回「住居表示と地番」「ブルーマップ」とは
2015/09/01(火) 第186回「不完全な位置指定道路」「法定外公共物」とは
2015/08/01(土) 第185回「土地の面積の計算方法」「位置指定道路とは」について
2015/07/01(水) 第184回「土地合筆登記とは」「合筆出来ない土地」について
2015/06/08(月) 第183回「地図訂正の申出」「地目変更登記」について
2015/05/01(金) 第182回「境界確定図」「地積更正登記」について
2015/03/02(月) 第181回「分筆登記」「境界標」について
2015/02/02(月) 第180回「地積測量図とは」「筆界未定地とは」
2015/01/06(火) 第179回「地積とは」「地籍とは」について
2014/12/01(月) 第178回「海に突き出た土地の扱い」「地目」について
2014/11/01(土) 第177回「海・川・湖と陸地の境」
2014/10/31(金) 第176回「所有権界、占有界とは」
2014/09/01(月) 第175回「筆界とは」

総数:294件 (全15頁)

前20件 |<< 3 4 5 6 7 8 9 >>| 次20件