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お役立ち情報バックナンバー

2012/02/29(水)

「進行計画の策定とは」

問い
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筆界特定による「進行計画の策定」について教えて下さい。




答え
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筆界特定登記官は、筆界特定の申請がされた場合、直ちに申請を却下すべき
事由がないと認められるときは、標準処理期間を考慮し筆界特定の手続きの
進行計画を策定します。

具体的には次のような内容になります。

1、事前準備調査を完了させる時期
2、申請人、関係人に立ち会う機会を与えて対象土地について測量・実地調査
  を行う時期
3、意見聴取等の期日を開催する時期
4、筆界調査委員が意見書を提出する時期
5、筆界特定を行う時期

筆界特定の前提となる事実調査については、スケジュール全体に影響を与える
ため効率性と迅速さが求められます。

そこで、手続きを主宰する筆界特定登記官自らが手続き当初の段階で、筆界特
定のスケジュールの目安を設定すること(進行計画の策定)が重要となります。

このスケジュールを、申請人や関係人にすみやかに伝えることにより、資料や
意見を早期に収集できることから、筆界特定の計画的な審理に役立つことにつ
ながります。

 <筆界調査の流れ>

   進行計画の作成・・・・筆界特定登記官
    ↓
   事前準備調査・・・・・補助職員
(1)基礎資料収集
(2)調査素図の作成
(3)現況等把握調査
    ↓
   論点整理・・・・・・筆界調査委員
    ↓
   手続費用の予納・・・申請人
    ↓
   対象土地の特定調査・・筆界調査委員
(1)関係人等立会
(2)測量・実地調査
(3)復元測量
    ↓
   意見聴取等の期日・・・筆界特定登記官


(参考資料:「筆界特定完全実務ハンドブック」弁護士鈴木仁史著日本法令)