- お役立ち情報
- お役立ち情報バックナンバー
お役立ち情報バックナンバー
2005/06/01(水)
新不動産登記法Q&A 第001号 「改正の背景と概要について」
■■■■■登記の三坂「新不動産登記法Q&A」■■■■■
土地家屋調査士の三坂 友章(みさかともあき)です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
先日、宝塚商工会議所サービス部会主催の異業種交流会が行われました。
今回、私が世話役代表を務めさせていただきました。
ビジネス拡大、情報交換を目的として開催され、約40名の方が参加され、こうした場でなければ会えない方や情報を得ることができないなど、非常に有意義な会となりました。
次回は、9月14日(水)午後7時から、宝塚商工会議所多目的ホールで開催される予定です。
興味のある方は参加されてみてはいかがですか?
このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
http://to-ki.jp/misaka/
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/misaka/info.html
★★★6月[1回目]お役立ち情報宅急便★★★2005年6月1日
★★★★★「新不動産登記法Q&A」★★★★★
「第1回・不動産登記法改正の背景と概要について」
前回までの「土地建物の悩み相談Q&A」は内容の刷新を図るため一旦終了することと致しました。ご愛読ありがとうございました。
続きまして、新シリーズでは土地建物の登記測量業務に関し、深く関わっている土地家屋調査士にとって大きな節目となる「不動産登記法の改正」についてQ&A形式により一般の皆様にも役立つ情報を発信して行きたいと思っていますので、今後ともよろしくお付き合い下さい。
問い
------------------------------------------------------------------
最近、新不動産登記法が施行されたそうですが、今回の不動産登記法改正の具体的背景と、改正の概要について教えて下さい。
答え
------------------------------------------------------------------
旧不動産登記法は明治32年に制定されました。
その後、多くの改正を経由して現在に至っています。
今回の改正は明治以来の大改正と言われるほどの中味を持っています。
自民党の森喜郎前総理大臣の音頭でスタートした「e−Japan構想」が今回の改正のきっかけとなっているわけです。
森元総理がどれほどパソコンが得意なのかは不明ですが、政府が方向を示してe−Japan構想が予算化されると、今回の不動産登記法の改正のように、いっきに具体化するわけですね。
この新不動産登記法は年度末の3月7日に慌ただしくスタートしましたが、各省庁のe−Japan導入計画において、平成16年度中の実施という閣議決定を法務省も遵守するためには、何が何でも16年度のうちに実施しなければならなかったわけです。
しかし、ただでさえ多忙な年度末と重なり、あまりにも拙速過ぎた見切り発車の改正であったため、私達、土地家屋調査士や司法書士など登記業務に関係する士業間では、欲しい情報が不足し大変悩まされた時期でもありました。
改正の概要は、大きく分類すると3点です。
第1に電子情報処理組織を使用する方法による登記申請制度の導入と、これに伴う諸申請手続きの改正と整備です。
主な内容としては、権利に関する登記申請における申請人等の出頭主義を廃止したこと。
登記済証の提出により登記名義人の申請であることを確認する制度を廃止したこと。
これに代替するものとして「登記識別情報」の通知及び提供の制度を新設したことです。
つまり、今までは書面で受けつけていた書類を、インターネットを使った電子情報で受け取ることになったため、物である「紙」は一切使われなくなったということです。(オンライン指定庁では)
このため、登記識別情報の通知や提供に伴う種々の事務手続に関する規定が多く新設されました。
第2に法文の現代語化です。
旧法ではカタカナ文語体であることと、登記官が行う登記手続と申請人が行う申請手続きに関する規定とが併存していたことから、全体の構成を見直し現代語化することが求められていました。
第3に登記簿、地図及び建物所在図は電磁的記録に記録することを前提とした制度とされたことです。
新法を読むとすぐ気づくのですが、「情報」「記録」という文言が多数出て来ます。
次回は「オンライン登記所の指定とは」をお届けします。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
------------------------------------------------------------------
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご質問は土地の境界に最も詳しい専門家、土地家屋調査士をご活用下さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受けしております。ただし、法務局等での調査が必要な場合は、登記印紙などの実費は有料となります。(実費はおおむね5千円〜1万円程度です)
http://to-ki.jp/misaka/
ただし、宝塚市、伊丹市、川西市、尼崎市、西宮市、三田市、猪名川町に限定させていただきますのでよろしくお願いします。
【発行所】
三坂登記測量事務所<宝塚>
土地家屋調査士 三坂 友章
http://to-ki.jp/misaka/
【事務所】
〒665-0861
兵庫県宝塚市中山寺1丁目11番13号プラスパカトウビル3階
TEL:0797-85-8031 FAX:0797-85-8032
【発行責任者】 三坂 友章
ご意見・ご感想お待ちしております:misaka@to-ki.jp
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★