お役立ち情報バックナンバー

2004/12/15(水)

土地建物の悩み相談Q&A 第022号 「土地を分割して相続させたい」

■■■■■登記の三坂「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■■

こんにちは!
土地家屋調査士の三坂 友章(みさかともあき)です。

いつもご愛読いただきありがとうございます。

今年も残りわずかですね。今年一年どのような年でしたか?やり残しのないよう、最後まで頑張りましょう!

このメールは私と名刺交換していただいた方、三坂登記測量事務所のホームページ http://to-ki.jp/misaka/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な問題として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。

配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/misaka/info.html


★★★★12月[第2回目]の悩み相談宅急便★★★★★2004年12月15日

★★★★★「土地を分割して相続させたい」★★★★★

第22回・土地建物悩み相談Q&A

問い
------------------------------------------------------------------
私は300坪の宅地を所有しています。

この土地を二人の子供に相続させるため、遺言書を作ろうと思っています。

1筆の土地を、共有ではなく、それぞれ単独所有で分けてやる場合には、どのような表現をすればいいのでしょうか?

答え
------------------------------------------------------------------
不動産の一部をAに、残りをBに、というように、はっきりと区分けする場合には、どの部分を誰に相続させるのかが客観的に特定されていなければなりません。

つまり、簡単に見分けがつく表現になっている必要があります。

通常は不動産の表示として「所在・地番・地目・地積」を記載すれば充分なのですが、この場合には、土地家屋調査士に依頼して、土地を実測し、その図面を添付しておくのが良いでしょう。

図面には、図のように「Aが西側部分○○平方メートル」と特定できるようにするのです。


また、この図面に基づいて、今のうちから分筆登記をやっておくことも良い方法です。

分筆登記をしておけば、法務局の公図に、分割した新たな土地の地番が書き加えられ、地積測量図が備え付けられます。

これによって、遺言書には所在地番を書くことで、不動産の明確な特定ができるようになります。

次は実際にあった遺言書の中身ですが、非常に困った事例の一つです。

「○○◇◇が所有する土地、建物を○○△△に遺贈する」

この表現は一見して問題ないように思われますが、結果的に、この遺言書で相続登記をすることはできません。

つまり、不動産を明確に特定することが最も重要なことなのです。

次回は「位置指定道路について知りたい」についてです。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。

------------------------------------------------------------------
★登記豆知識[地目の定め方]★
鉄道用地:鉄道の駅舎、付属施設および路線の敷地のすべてをいう。
------------------------------------------------------------------

私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。

今回のようなご質問は土地の境界に最も詳しい専門家、土地家屋調査士をご活用下さい。

お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受けしております。ただし、法務局等での調査が必要な場合は、登記印紙などの実費は有料となります。(実費はおおむね5千円〜1万円程度です)
http://to-ki.jp/misaka/

ただし、宝塚市、伊丹市、川西市、尼崎市、西宮市、三田市、猪名川町に限定させていただきますのでよろしくお願いします。

【発行所】
三坂登記測量事務所<宝塚>
土地家屋調査士 三坂 友章
http://to-ki.jp/misaka/

【事務所】
〒665-0861
兵庫県宝塚市中山寺1丁目11番13号プラスパカトウビル3階
TEL:0797-85-8031 FAX:0797-85-8032

【発行責任者】 三坂 友章
ご意見・ご感想お待ちしております:misaka@to-ki.jp

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

バックナンバーリスト

2005/09/16(金) 新不動産登記法Q&A 第008号 「本人確認情報って、具体的にはどんな時に使うの?」 その2
2005/09/01(木) 新不動産登記法Q&A 第007号 「本人確認情報って、具体的にはどんな時に使うの?」
2005/08/15(月) 新不動産登記法Q&A 第006号 「改正前後で書面による申請に違いはあるのか」
2005/08/01(月) 新不動産登記法Q&A 第005号 「書面による申請はどうなるのか」
2005/07/15(金) 新不動産登記法Q&A 第004号 「オンライン登記申請の具体的方法とは」
2005/07/01(金) 新不動産登記法Q&A 第003号 「権利証の廃止について」
2005/06/15(水) 新不動産登記法Q&A 第002号 「オンライン登記所の指定とは」
2005/06/01(水) 新不動産登記法Q&A 第001号 「改正の背景と概要について」
2005/05/15(日) 土地建物の悩み相談Q&A 第032号 「河川保全区域内の土地分譲手続き」
2005/05/01(日) 土地建物の悩み相談Q&A 第031号 「プレハブ建物を登記したい」
2005/04/15(金) 土地建物の悩み相談Q&A 第030号 「境界標の種類について」
2005/04/01(金) 土地建物の悩み相談Q&A 第029号 「縄延び、縄縮みはなぜ起こるのか」
2005/03/15(火) 土地建物の悩み相談Q&A 第028号 「登記面積より少ない実測面積」
2005/03/01(火) 土地建物の悩み相談Q&A 第027号 「公図の無番地は脱落地なのか」
2005/02/15(火) 土地建物の悩み相談Q&A 第026号 「市街化調整区域に住宅を建てたい」
2005/02/01(火) 土地建物の悩み相談Q&A 第025号 「分譲マンション土地の持分は」
2005/01/15(土) 土地建物の悩み相談Q&A 第024号 「土地家屋調査士とは」
2005/01/03(月) 土地建物の悩み相談Q&A 第023号 「位置指定道路について知りたい」
2004/12/15(水) 土地建物の悩み相談Q&A 第022号 「土地を分割して相続させたい」
2004/12/01(水) 土地建物の悩み相談Q&A 第021号 「幅員3メートルの市道、道路後退必要か」

総数:496件 (全25頁)

前20件 |<< 10 11 12 13 14 15 16 >>| 次20件