- お役立ち情報
- お役立ち情報バックナンバー
お役立ち情報バックナンバー
2004/10/14(木)
土地建物の悩み相談Q&A 第018号 「ビニールハウスは登記できるか」
■■■■■登記の三坂「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■■
こんにちは!
土地家屋調査士の三坂 友章(みさかともあき)です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
いよいよ秋の行楽シーズンたけなわですね。
異常気象のせいか、熊出没のニュースが多く報じられています。山へ行かれる方はご用心下さい。”死んだふり”は絶対にしてはいけないそうですよ。
このメールは私と名刺交換していただいた方、三坂登記測量事務所のホームページ http://to-ki.jp/misaka/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な問題として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/misaka/info.html
★★★★10月[第2回目]の悩み相談宅急便★★★★★2004年10月15日
★★★★★★★「ビニールハウスは登記できるか」★★★★★★★
第18回・土地建物悩み相談Q&A
問い
------------------------------------------------------------------
私は、畑の中に農耕用のビニールハウスを3棟造りました。
建物として登記したいのですが可能でしょうか?
一棟300平方メートルあり、基礎はコンクリートで部分的に鉄骨も使用していますので、費用もかなり掛かっています。
答え
------------------------------------------------------------------
残念ですが、ビニールハウスでは登記できません。
柱などを軽量鉄骨で造り、基礎もコンクリートで固定したとしても、屋根及び周壁の部分がビニールで覆われているだけですから、不動産登記法の建物とは認められません。
しかし、屋根や周囲にガラスまたはガラス質の板がはめ込まれているような場合は、建物として認められます。
建物として登記できる条件は次の5つを満足させたものです。
1、土地に定着していて容易に移動できないこと。
2、永続性がある。
3、その目的とする用途に供しうる状態にある。
4、屋根および周壁などの外気を分断するものがある。
5、不動産として独立して取引対象となりうるものであること。
などが必要です。
屋根、周壁がビニールでは、一般的に耐久年数が1〜2年と短く、構造上の永続性がないので登記できる建物とは認められないのです。
次回は「休耕田を地目変更できるか」についてです。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
------------------------------------------------------------------
★登記豆知識[地目の定め方]★
井溝(せいこう):田畝(でんぽ)または村落の間にある通水路をいう。
------------------------------------------------------------------
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご質問は土地の境界に最も詳しい専門家、土地家屋調査士をご活用下さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受けしております。ただし、法務局等での調査が必要な場合は、登記印紙などの実費は有料となります。(実費はおおむね5千円〜1万円程度です)
http://to-ki.jp/misaka/
ただし、宝塚市、伊丹市、川西市、尼崎市、西宮市、三田市、猪名川町に限定させていただきますのでよろしくお願いします。
【発行所】
三坂登記測量事務所<宝塚>
土地家屋調査士 三坂 友章
http://to-ki.jp/misaka/
【事務所】
〒665-0861
兵庫県宝塚市中山寺1丁目11番13号プラスパカトウビル3階
TEL:0797-85-8031 FAX:0797-85-8032
【発行責任者】 三坂 友章
ご意見・ご感想お待ちしております:misaka@to-ki.jp
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
バックナンバーリスト
2011/07/15(金) 登記・測量のQ&A NO.138「分譲マンション土地の持分は」
2011/07/01(金) 登記・測量のQ&A NO.137「ビニールハウスは登記できるか」
2011/06/15(水) 登記・測量のQ&A NO.136「傾斜地がある土地の境界線はどこか」
2011/06/01(水) 登記・測量のQ&A NO.135「二世帯住宅の建物登記」
2011/05/15(日) 登記・測量のQ&A NO.134「道路対向地でも境界立会が必要か」
2011/05/01(日) 登記・測量のQ&A NO.133「境界立会への協力は必要なのか」
2011/04/15(金) 登記・測量のQ&A NO.132「保留地とは何か」
2011/04/01(金) 登記・測量のQ&A NO.131「休耕田の地目変更は可能か」
2011/03/15(火) 登記・測量のQ&A NO.130「土地を分割して相続させたい」
2011/03/01(火) 登記・測量のQ&A NO.129「土地の境界標は信頼できるか」
2011/02/15(火) 登記・測量のQ&A NO.128「通行地役権を設定したい」
2011/02/01(火) 登記・測量のQ&A NO.127「違反建築でも建物登記は可能か」
2011/01/15(土) 登記・測量のQ&A NO.126「幅員4メートルない位置指定道路」
2011/01/01(土) 登記・測量のQ&A NO.125「いつ新築建物として認定されるか」
2010/12/15(水) 登記・測量のQ&A NO.124「買った土地の面積が少ない」
2010/12/01(水) 登記・測量のQ&A NO.123「隣地との境界線を確定したい」
2010/11/15(月) 登記・測量のQ&A NO.122「マンション購入者に敷地の権利はあるのか」
2010/11/01(月) 登記・測量のQ&A NO.121「分譲マンションの敷地はどこまでか」
2010/10/15(金) 登記・測量のQ&A NO.120「土地を購入したら滅失忘れ建物」
2010/10/01(金) 登記・測量のQ&A NO.119「相続した山林の場所がわからない」