お役立ち情報
土地や建物に関するトラブルの多くは、当事者がもう少し「土地や建物、境界に関する知識」を持っていれば未然に防ぐことができます。
不動産を守るために必要な役立つ情報を、専門家の立場からわかりやすい表現で提供しています。軽微なトラブルは未然に防ぐことができるよう是非参考にしてください。
無料お役立ちメール
不動産を守るために役立つ情報を、メールで配信しています。
お役立ち情報メール 申し込み・変更・解除
お役立ち情報の配信をご希望の方は、下のボタンを押してください。
(※アドレス変更や、購読解除もできます)
※お役立ち情報の申し込み・変更・解除フォームには暗号化通信(SSL)を採用しております。
お役立ち情報バックナンバー
2014/02/21(金)
登記・測量のQ&A NO.010「確定図って何?」
■■■■お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の久徳慎也です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
http://to-ki.jp/kyuutoku/
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kyuutoku/info.asp#mail
なお、過去配信したお役立ち情報を見たい場合は、ホームページの「お役立ち情報」の「無料お役立ちメール」から入り、「お役立ちバックナンバー」でご確認ください。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第010号
「境界確定図って何?」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は「分筆登記」についてお話ししました。
分筆登記とは、一筆の土地を二筆以上の土地に分割する登記のことをいい、分筆登記がなされると、分筆された土地には新たな地番がつけられ、独立した土地として登記されることなどをお話ししました。
今回は「境界確定図」についてお話ししましょう。
問い
────────────────────────────────
土地の分筆登記を行う際には、事前に測量して境界確定図を作成する必要があると聞きましたが、この「境界確定図」とはどのようなものなのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
境界確定図(きょうかいかくていず)とは、一言で言えば、正しい境界が記載された図面のことです。
また、土地の境界をはっきりさせるための測量のことを「境界確定測量」といいます。
分筆登記を行う時など、境界をはっきりさせる必要がある場合に境界確定測量を行って境界確定図を作成することになります。境界確定図を作成する主なケースとしては次のようなものがあります。
・隣との境界をはっきりさせたい
・境界標が設置されていないので設置したい
・土地の正しい面積を知りたい
・登記簿の面積が実際と違うので直したい
・公図(地図)の形が違うので直したい
また、おおよその作業の流れは次の通りです。
(※詳しくはお近くの土地家屋調査士におたずねください)
(1)調査・測量
法務局や関係する役所に保管されている資料(登記簿、地図・公図、地積測量図、道路台帳図、区画整理図等)、その土地及び周辺を調査し、境界点の位置に仮杭を設置します。
(2)立会
関係役所や隣地所有者に現地に来ていただき、境界確認をします。
(3)境界標設置・確定図面作成・署名押印
境界について皆が納得したら、コンクリート杭等の永久境界標を設置すると共に、境界確定図面を作成し署名押印してもらいます。
境界確定図には決まった様式は無いようですが、実測平面図、横断図、求積図、公図写し、案内図、境界確認書、境界標の写真を一つの図面に納めた例がありますので参考にしてください。
参考図:
境界がはっきりしない土地を所有しているのは不安ですよね。でも、境界確定測量をして、しっかりした境界標を設置し、境界確定図を作成しておけば、安心して土地を所有し続けることができます。
もし、隣の人から「境界の立会をして欲しい」とお願いされたらぜひ協力してください。隣との境界をはっきりさせることは、あなたの土地を守ることにもなるのですから。
今回はここまでです。
その他「境界確定測量、境界確定図」についてお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
次回は「境界標って何?」を配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
バックナンバーリスト
2016/04/07(木) 登記・測量のQ&A NO.083「堤とは」
2016/04/03(日) 登記・測量のQ&A NO.082「ため池とは」
2016/03/25(金) 登記・測量のQ&A NO.081「用悪水路とは」
2016/03/17(木) 登記・測量のQ&A NO.080「水道用地とは」
2016/03/11(金) 登記・測量のQ&A NO.079「運河用地とは」
2016/03/09(水) 登記・測量のQ&A NO.078「境内地とは」
2016/02/26(金) 登記・測量のQ&A NO.077「墓地とは」
2016/01/10(日) 登記・測量のQ&A NO.076「宅建主任者とは」
2015/11/26(木) 登記・測量のQ&A NO.075「不動産鑑定士とは」
2015/10/23(金) 登記・測量のQ&A NO.074「行政書士とは」
2015/10/02(金) 登記・測量のQ&A NO.073「司法書士とは」
2015/09/17(木) 登記・測量のQ&A NO.072「測量士とは」
2015/08/16(日) 登記・測量のQ&A NO.071「土地家屋調査士とは」
2015/08/03(月) 登記・測量のQ&A NO.070「調査士法人とは」
2015/07/19(日) 登記・測量のQ&A NO.069「公嘱協会とは」
2015/07/12(日) 登記・測量のQ&A NO.068「調査士会連合会とは」
2015/07/06(月) 登記・測量のQ&A NO.067「調査士会とは」
2015/06/26(金) 登記・測量のQ&A NO.066「代位登記とは」
2015/06/21(日) 登記・測量のQ&A NO.065「嘱託登記とは」
2015/06/11(木) 登記・測量のQ&A NO.064「職権登記とは」
ご相談・お問い合せはこちら
新築登記、分筆測量、地目変更等の不動産(土地・建物)に関するご質問や、測量に関するご質問にお答えします。また、固定資産税を払いすぎているかもしれないとお感じの方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。