• 加賀谷朋彦土地家屋調査士事務所 トップページ
  • お役立ち情報バックナンバー

お役立ち情報バックナンバー

2009/12/01(火)

第116回「筆界特定制度では筆界に争いがあるもの以外は扱わないのか」

■■■■登記の加賀谷「土地建物の悩み相談Q&A」■■■■

こんにちは!
土地家屋調査士の加賀谷朋彦です。

早いもので、今年も残すところ一ヶ月となってしまいました。風邪などに負けず、年末を乗り切りましょう。

このメールは私と名刺交換していただいた方、「かがや登記測量事務所」
http://to-ki.jp/kagaya/ からお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、

身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。

配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kagaya/info.html

★★★12月[第116回目]の悩み相談宅急便★★★2009.12.1***「筆界特定制度では筆界に争いがあるもの以外は扱わないのか」

前回は「筆界特定の方法とは」についてその概要をお話ししました。

筆界特定登記官・筆界調査委員の役割、筆界特定の手続きの流れ、結果的に筆界確定訴訟に移行した場合でも紛争の早期解決に役立つということなどをご紹介しました。

問い
────────────────────────────────
筆界特定制度では筆界に争いがあるもの以外は扱わないのですか?


答え
────────────────────────────────

筆界特定制度を創設した意義は、地図(不動産登記法法14条地図)整備の促進であり、筆界を巡る紛争を未然に予防し、早期に解決することを可能にするところにあります。

そこで、筆界特定の申請理由としては、実務上次のような場合が考えられます。

1、分筆登記や地積更正登記のために必要な隣接土地所有者の立会の協力が得られない。

2、隣接土地所有者の行方がわからない。

3、筆界についての争いがある。

4、通常の筆界確認作業を行い、資格者代理人(土地家屋調査士)が提示した資料と説明をもってしても筆界線について、双方の認識(意見)が大きく違う。

5、地籍調査による「筆界未定地」の解消


筆界特定制度を具体的に活用する場面は、上記のようにいろいろとありますが、実際には土地家屋調査士の通常業務の範囲内で問題を解決できる場合がほとんどです。

しかしながら、いくら手を尽くしても解決できない場合に訴訟以外に方法がなかった時代と比較してみると「筆界特定制度がある」というのは、国民にとって大変心強いものであり、その恩恵は計り知れないと思われます。

(参考資料:「筆界特定制度関係Q&A集」日本土地家屋調査士会連合会編)

もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。

今回はここまでです。

次回は、「筆界特定の法的効力と手続きの構造」について配信する予定です。

どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。

-----------------------------------------------------------

私たち土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記測量の分野で深く関わっております。
今回のようなご相談は土地建物登記の専門家、土地家屋調査士をご活用下
さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。
どうぞお気軽にご相談下さい。
http://to-ki.jp/kagaya/

【発行所】
あなたの街の登記測量相談センター
専任相談員 土地家屋調査士 加賀谷朋彦
事務所
〒320-0027宇都宮市塙田4丁目6番6号
(東和コンサルタント株式会社内)
TEL028-627-4311 FAX028-627-4447

【発行責任者】 加賀谷朋彦 かがやともひこ
ご意見・ご感想をお待ちしております。
kagaya@to-ki.jp

こちらのホームページも是非ご覧下さい。
http://www16.ocn.ne.jp/~kagaya/

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 2009.12.1
| Home | 管理メニュー | メール管理 | <戻る> | かがや登記測量事務
所(東和コンサルタント株式会社内)<宇都宮>



バックナンバーリスト

2006/03/02(木) 第34回 「仮換地上の建物の登記」
2006/02/15(水) 第33回「違法建築の建物登記は可能か」
2006/02/01(水) 第32回「幅員4メートルない位置指定道路」
2006/01/22(日) 第31回「いつ建物として認定されるか」
2006/01/03(火) 第30回「確定測量図の押印なぜ必要」
2005/12/15(木) 第29回「土地の境界はいつできたか」
2005/12/01(木) 第28回「地番と住居表示の違いがわからない」
2005/11/15(火) 第27回「買った土地の面積が少ない」
2005/11/01(火) 第26回「隣の家の土地との境界線を確定したい」
2005/10/15(土) 第25回「マンション購入者に敷地の所有権あるか」
2005/09/30(金) 第024回「分譲マンションの敷地とはどこまでか」
2005/09/15(木) 第023回「相続した土地の場所が不明」
2005/08/31(水) 第022回「話し合いによる区画変更は可能か」
2005/08/15(月) 第021回「権利証の廃止について」
2005/08/01(月) 第020回「オンライン登記所の指定とは」
2005/07/15(金) 第019回「新不動産登記法Q&A]
2005/07/01(金) 第018回「河川保全区域内の土地分譲手続き」
2005/06/15(水) 第017回「プレハブ建物を登記したい」
2005/06/01(水) 第016回「境界標の種類について」
2005/05/15(日) 第015回「縄延び、縄縮みはなぜ起こるのか」

総数:294件 (全15頁)

前20件 |<< 11 12 13 14 15 次20件