お役立ち情報バックナンバー
2022/09/27(火)
◆登記・測量のQ&A 2022年016号
■■■■登記の吉野 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の吉野清明です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしております。
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「地籍」
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前回は、「地積」について概要をお話しました。
今回は、「地籍」について概要をお話しします。
問い
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土地には「地籍」という情報もあるそうですが、どのようなものなのでしょうか?
答え
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人に関する情報として「戸籍」があるように、土地についても人の戸籍に当たる「地籍(ちせき)」があります。
地籍の中身は、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目、境界の位置、面積などです。
地籍の情報は、登記所(法務局)の登記記録や地図に表されていますが、これらの記録の中には、明治時代の調査記録も多く、情報が正確でないこともあります。
地籍が不正確なままだと、土地の境界トラブルや土地の取引、行政に関わる活動に支障をきたすリスクがあります。
このような不正確な地籍を正確な情報に更新するため、主に市町村が主体となって地籍の調査が行われています。
地籍調査が行われると、その成果(地籍簿及び地籍図)は、登記所(法務局)にも送られ、登記情報や地図が更新され、精度の高い情報に改められることになります。
また、地籍の情報は、固定資産税算出の基礎情報としても活用されます。
地籍の調査は、昭和26年から行われていますが、令和元年度末時点でまだ約半分の地域で調査が残っています。特に、都市部で進捗率が低くなっています。
都市部では小さな土地が数多く存在していたり、土地に関する権利関係が複雑な場合が多く、境界の確認に非常に多くの時間を要するようです。
また、地籍調査の実施に必要な予算や職員の確保が難しくなってきているのも一因のようです。
これら地籍に関する情報は、国土交通省でホームページを公開していますので参考にしてください。
http://www.chiseki.go.jp/
以上、「地籍」について簡単にご紹介しました。詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は「地積測量図」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
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