お役立ち情報バックナンバー
2008/02/06(水)
登記・測量のQ&A NO.045「分筆できない土地」
■■■■登記の都築 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の都築 功です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎日寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?我家では、少し前インフルエンザが流行し大変でした。幸いなことに自分はうつりませんでしたが、家内がかかり、数日寝込んでしまいました。寝込んでしまうと、ありがたさを痛感するものですね。
皆さんも、まだまだ寒い日が続きますので健康管理に注意してくださいね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役
立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立
つメッセージをお届けしております。
http://www.to-ki.jp/tsuduki/
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://www.to-ki.jp/tsuduki
読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしております。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第045号
「分筆できない土地」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は「合筆の場合の地番の付け方」についてお話ししました。
合筆した土地の地番は、合筆前の首位の地番をもってその地番とすること、
合筆の登記には制限事項があることなどをお話ししました。
今回は「分筆できない土地」についてお話ししましょう。
問い
────────────────────────────────
土地の分筆は、その土地の所有者の意思でできると聞きましたが、分筆が制限されることは無いのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
土地の分筆に関しては、法律には明確な制限事項はありません。
しかし実務上は、分筆後の土地の地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記は、申請することができないとされています。
その理由としては、次のようなものがあります。
(1)土地の登記簿には、土地の地積が表示されますが、地積を表す際の最小単位は「一平方メートルの百分の一」(0.01平方メートル)で、それ未満は切り捨てられることになっています。
例えば、実際に0.0099平方メートルの土地があったとしても、登記簿には「0.00平方メートル」と表示されることになります。
ですから、地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記は、申請することができない、と解釈する事ができます。
(2)分筆登記がなされると、公図(地図)にも分筆した線が引かれます。
例えば、正方形をした0.01平方メートルの土地があったとすると、その土地の1辺の長さは、0.1m(10cm)になります。
この土地を、縮尺 1/500 の公図(地図)に書き込んだとしたら、図上では、1辺の長さが 0.2mm になってしまいます。
これでは公図(地図)から現地を特定することはできません。
ですから、地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記は、申請することができない、と解釈する事ができます。
以上、分筆登記を申請できない場合について簡単にご紹介しましたが、
もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士に
おたずねください。
今回はここまでです。
次回は「合筆できない土地」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
────────────────────────────────
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
愛知郡長久手町大字岩作字向畑60-3
都築測量登記事務所
土地家屋調査士 都築 功
TEL O561-64-2577 FAX 0561-64-2578
E-mail tsuduki@to-ki.jp
URL http://www.to-ki.jp/tsuduki/
バックナンバーリスト
2017/11/08(水) 登記・測量のQ&A NO.264「海・川・湖と陸地の境」
2017/10/23(月) 登記・測量のQ&A NO.263「所有権界」
2017/10/09(月) 登記・測量のQ&A NO.262「筆界」
2017/09/24(日) 登記・測量のQ&A NO.261「登記の順番」
2017/09/09(土) 登記・測量のQ&A NO.260「登記される事項」
2017/08/23(水) 登記・測量のQ&A NO.259「表題登記」
2017/08/07(月) 登記・測量のQ&A NO.258「表示に関する登記の種類」
2017/07/20(木) 登記・測量のQ&A NO.257「表示に関する登記」
2017/07/04(火) 登記・測量のQ&A NO.256「登記」
2017/06/17(土) 登記・測量のQ&A NO.255「建築協定」
2017/06/01(木) 登記・測量のQ&A NO.254「建築確認」
2017/05/16(火) 登記・測量のQ&A NO.255「建築協定」
2017/05/01(月) 登記・測量のQ&A NO.253「建築限界」
2017/04/17(月) 登記・測量のQ&A NO.252「建築制限」
2017/04/02(日) 登記・測量のQ&A NO.251「宅地の定義」
2017/03/18(土) 登記・測量のQ&A NO.250「農地転用とは」
2017/03/04(土) 登記・測量のQ&A NO.249「保留地とは」
2016/11/18(金) 登記・測量のQ&A NO.248「仮換地とは」
2016/10/20(木) 登記・測量のQ&A NO.247「換地とは」
2016/11/04(金) 登記・測量のQ&A NO.246「市街地再開発事業とは」