お役立ち情報バックナンバー
2015/07/09(木)
登記・測量のQ&A NO.200「主たる建物と附属建物」
■■■■登記の都築 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の都築 功です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第200号
「主たる建物と附属建物」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は、「登記できない建物」について概要をお話しました。
今回は、「主たる建物と附属建物」について概要をお話しします。
問い
------------------------------------------------------------------
私の家の登記簿を見ると、主:居宅、符号1:物置、となっているのですが、これはどのような意味なのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
「主」と「符号1」は「主たる建物(しゅたるたてもの)」と「附属建物(ふぞくたてもの)」の関係を表しています。
建物は、一個の建物毎に登記する事になっているのですが、同じ所有者の複数の建物が利用上一体となっている場合には、それらをまとめて一個の建物として取り扱うことができます。
実際には数棟ある建物を一個の建物として扱うわけですから、複数ある実際の建物を区別するために、主たる建物と、附属建物といった形で分類しているわけです。
参考図1:
ここで重要なのが「利用上一体となっている」という事です。
参考図1の例では、物置は居宅の利用を補う関係にあることが明らかですので、居宅を主たる建物、物置を附属建物として、全体を一個の建物として取り扱うことができるのです。
しかし、それぞれの建物の所有者が違ったり、建物としての要件を満たしていない場合には、利用上一体の関係にあっても、主たる建物と附属建物として登記することはできません。
また、同一の所有者の建物であっても、それぞれの建物が独立して利用されているような場合には、主たる建物と附属建物として登記することはできません。
参考図2:
以上、主たる建物と附属建物について簡単にご紹介しましたが、実際には、主たる建物と附属建物として登記できるかどうかの判断は、非常に難しい場合があります。詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士にご相談ください。
今回はここまでです。
次回は「区分建物」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
────────────────────────────────
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
愛知県日進市梅森台二丁目260番地
梅森ビル2階 日進測量設計(株)内
土地家屋調査士都築功事務所
土地家屋調査士 都築 功
TEL O52-848-8373 FAX 052-848-8374
E-mail tsuduki@to-ki.jp
URL http://www.to-ki.jp/tsuduki/
バックナンバーリスト
2021/03/20(土) 登記・測量のQ&A NO.355「表示に関する登記の種類」
2021/03/06(土) 登記・測量のQ&A NO.354「表示に関する登記」
2021/02/18(木) 登記・測量のQ&A NO.353「代位登記」
2021/02/02(火) 登記・測量のQ&A NO.352「嘱託登記」
2021/01/19(火) 登記・測量のQ&A NO.351「職権登記」
2021/01/04(月) 登記・測量のQ&A NO.350「登記所」
2020/12/19(土) 登記・測量のQ&A NO.349「登記官」
2020/11/25(水) 登記・測量のQ&A NO.348「登記とは」
2020/11/09(月) 登記・測量のQ&A NO.347「ADR境界問題相談センターとは」
2020/10/25(日) 登記・測量のQ&A NO.346 「ADR認定土地家屋調査士とは」
2020/10/11(日) 登記・測量のQ&A NO.345 「調査士法人とは」
2020/09/27(日) 登記・測量のQ&A NO.344 「公嘱協会とは」
2020/09/12(土) 登記・測量のQ&A NO.343「調査士会連合会とは」
2020/08/26(水) 登記・測量のQ&A NO.342「調査士会とは」
2020/08/10(月) 登記・測量のQ&A NO.341「宅地建物取引士とは」
2020/07/25(土) 登記・測量のQ&A NO.340「不動産鑑定士とは」
2020/07/09(木) 登記・測量のQ&A NO.339「行政書士とは」
2020/06/24(水) 登記・測量のQ&A NO.338「司法書士とは」
2020/06/08(月) 登記・測量のQ&A NO.337「測量士とは」
2020/05/18(月) 登記・測量のQ&A NO.336「土地家屋調査士の業務」