お役立ち情報バックナンバー
2015/02/19(木)
登記・測量のQ&A NO.180「分筆登記とは」
■■■■登記の都築 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の都築 功です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第180号
「分筆登記とは」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は、「筆界未定地」について概要をお話しました。
今回は、「分筆登記」について概要をお話しします。
問い
------------------------------------------------------------------
相続した土地を兄弟で分ける時などに行う「分筆登記」とはどのようなものなのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
分筆登記(ぶんぴつとうき)とは、一筆の土地(一個の土地)を二筆以上の土地(二個以上の土地)に分割する登記のことをいいます。
(逆に、複数の土地を1つにまとめる登記を合筆登記といいます)
分筆登記がなされると、分筆された土地には新たな地番がつけられ、独立した土地として登記され、公図(地図)にも分筆した線が引かれ新たな地番が記載されます。
参考図:
土地を分筆する主なケースとしては次のようなものがあります。
・土地の一部を売買する場合
・土地の一部の地目が異なる場合
・相続した土地を相続人で分ける場合
・共有の土地を分筆し、単有に変える場合
・広い土地の一部に家を建てる際に、宅地として利用しない部分の土地を分ける場合
分筆登記を申請することができるのは、その土地の所有者です。
申請義務は無く、土地の所有者の意思に基づいて申請することができますが、所有者全員(共有者全員)で申請しなければなりません。
実際の作業では、測量して、境界標がない場合には境界標を設置し、隣地所有者に現地で確認してもらい、正しい境界が記載された境界確定図を作成し、全員の押印をもらう等の様々な手続が必要になります。
一般的な手続の流れは次のようになります。
1.法務局等資料調査
2.現地調査
3.事前仮測量
4.立会依頼
5.立会
6.測量
7.境界標埋設
8.図面作成
9.承認印受領
10.登記申請
必要期間としては2〜3ヶ月程度要します。
隣接所有者との立会や筆界確認等がスムーズに進めば期間を短縮できる事もありますが、法律的な判断や関係者との協議、必要な申請期間等でさらに時間を要する場合もあります。
以上、分筆登記について簡単にご紹介しましたが、詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士にご相談ください。
今回はここまでです。
次回は「境界標」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
────────────────────────────────
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
愛知県日進市梅森台二丁目260番地
梅森ビル2階 日進測量設計(株)内
土地家屋調査士都築功事務所
土地家屋調査士 都築 功
TEL O561-64-2577 FAX 0561-64-2578
E-mail tsuduki@to-ki.jp
URL http://www.to-ki.jp/tsuduki/
バックナンバーリスト
2023/08/17(木) 登記・測量のQ&A_417「用途地域とは」
2023/08/02(水) 登記・測量のQ&A_416「分譲マンション土地の持分」
2023/07/17(月) 登記・測量のQ&A_415「マンション所有者と敷地の権利」
2023/07/02(日) 登記・測量のQ&A_414「分譲マンションの敷地はどこまで?」
2023/06/19(月) 登記・測量のQ&A_413「二世帯住宅の建物登記」
2023/06/04(日) 登記・測量のQ&A_412「仮換地上の建物の登記」
2023/05/21(日) 登記・測量のQ&A_411「プレハブ建物の登記」
2023/05/07(日) 登記・測量のQ&A_410「ビニールハウスは登記できるか」
2023/04/23(日) 登記・測量のQ&A_409「新築建物が登記可能になる時点」
2023/04/09(日) 登記・測量のQ&A_408「通行地役権を設定したい」
2023/03/26(日) 登記・測量のQ&A_407「信用できる土地の境界杭」
2023/03/12(日) 登記・測量のQ&A_406「買った土地の面積が少ない」
2023/02/26(日) 登記・測量のQ&A_405「購入した土地に滅失忘れ建物」
2023/02/12(日) 登記・測量のQ&A_404「相続した山林の場所探し」
2023/01/27(金) 登記・測量のQ&A_403「20年前に建てた建物の登記」
2023/01/13(金) 登記・測量のQ&A_402「国有地の払い下げを受けた時」
2022/12/26(月) 登記・測量のQ&A_401「建物を合体した時」
2022/12/11(日) 登記・測量のQ&A_400「建物を区分したい時」
2022/11/27(日) 登記・測量のQ&A_399「建物を合併したい時」
2022/11/11(金) 登記・測量のQ&A_398「建物を分割したい時」