お役立ち情報バックナンバー
2012/12/20(木)
登記・測量のQ&A NO.095「筆界特定の方法とは」
■■■■登記の都築 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の都築 功です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
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今年も残すところあと10日程となりました。
明日は冬至。1年で昼の長さが最も短い日です。
昔から冬至には、カボチャを食べ、柚子湯に入ると良いといわれますが、カボチャにはビタミンA、カロチンが豊富で風邪予防に効果的だからとか。また、柚子湯も血行を促進して体を温め、やはり風邪予防効果があるようです。
我が家も先人達の知恵に習って、家族皆健康に年越しが出来るよう、明日はカボチャを食べ、柚子湯に入りたいと思います。
全国的にノロウィルスが流行っているようです。
皆様も体調管理にはくれぐれも気を付けられ、良い年をお迎えください。
今年も1年間、ありがとうございました。
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◆登記・測量のQ&A 第095号
「筆界特定の方法とは」
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前回は「筆界特定の関係人とは」についてその概要をお話ししました。
対象地の申請人以外の所有者と、関係地の所有者は全て関係人となること、筆界特定がされると直接的な影響を受ける関係人に対し、適切な通知を行いその保障対策がとられていることなどをご紹介しました。
問い
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筆界特定の方法はどのようにするのですか?
答え
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筆界特定制度は、対象となる土地の所在地を管轄する法務局又は地方法務局の筆界特定登記官に対し、土地の筆界特定を求める当事者から筆界特定の申請をします。
筆界特定登記官が筆界特定の申請について公告・通知すると、法務局又は地方法務局の長は、土地家屋調査士・弁護士等からなる筆界調査委員を指定します。
筆界調査委員は現地の調査・測量の結果を基に、筆界特定についての意見を筆界特定登記官に対して提出します。
筆界特定登記官は筆界調査委員からの意見や当事者の意見陳述など筆界特定に関する諸要素を考慮し、筆界を現地で特定します。
そして特定した内容を公告するとともに、申請人や関係人に通知します。
これに不服の場合は従来の筆界確定訴訟を提起することができます。その際、筆界特定の資料は筆界確定訴訟の資料として活用できるため、結果的に紛争等の早期解決に役立つことになります。
(参考資料:日本土地家屋調査士連合会パンフレット「筆界特定制度」ができました。)
もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は、「筆界特定制度では筆界に争い以外は扱わないのか」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
愛知県長久手市岩作向田22-2
都築測量登記事務所
土地家屋調査士 都築 功
TEL O561-64-2577 FAX 0561-64-2578
E-mail tsuduki@to-ki.jp
URL http://www.to-ki.jp/tsuduki/
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