お役立ち情報バックナンバー
2023/01/04(水)
◆登記・測量のQ&A 2023年001号
■■■■登記の吉野 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の吉野清明です。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしております。
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「合筆できない土地」
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前回は、「土地合筆登記」について概要をお話しました。
今回は、「合筆できない土地」について概要をお話しします。
問い
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土地の合筆できない場合があるそうですが、どのような場合なのでしょうか?
答え
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合筆(ごうひつ・がっぴつ)とは、それぞれ別個の土地として登記されている複数の土地について、一つの土地にまとめることをいいます。
合筆後は一つの土地(一筆の土地)となる事から、合筆の登記には制限事項があります。
次のような場合には合筆できない事になっています。
(1)互いに接続していない土地の合筆
(2)地目が異なる土地の合筆
(3)地番区域が異なる土地の合筆
(4)所有者が異なる土地の合筆
(5)所有者の持分が異なる土地の合筆
(6)所有権の登記がない土地と所有権の登記がある土地の合筆
(7)所有権の登記以外の権利に関する登記がある土地の合筆
これらの制限事項を図示した参考図がありますのでご覧ください。
参考図:
参考図の「A」の土地と「B」の土地は、現状のままではどれも合筆できません。但し、(7)には例外があり、合筆できる場合があります。
尚、合筆の制限事項に該当する場合でも、現状を変更する等して制限事項に該当しない状態にする事ができれば合筆できる場合があります。
例えば(2)の場合、両方の土地の利用目的が同じであれば、両者が同じ地目になるよう地目変更の登記をする事で、制限事項に該当しなくなります。
また、(6)の場合は、「B」の土地について所有権の登記をすれば、合筆できるようになります。
以上、「合筆できない土地」について簡単にご紹介しました。詳しくお知りになりたい場合は、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は「土地の面積の計算方法」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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