お役立ち情報バックナンバー
2020/03/02(月)
◆登記・測量のQ&A 2020年第004号
■■■■登記の吉野 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の吉野清明です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしております。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「仮換地上の建物の登記」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は、「プレハブ建物の登記」について概要をお話しました。
今回は、「仮換地上の建物の登記」について概要をお話しします。
問い
------------------------------
土地区画整理地内の土地を購入して家を建てました。
この土地は仮換地の状態で、土地区画整理組合から仮換地証明書、仮換地重ね図等が交付されました。この状態で建物の登記はできるのでしょうか。
参考図:
答え
───────────────
土地区画整理事業では、宅地利用の増進を図るために、区画を割り直して土地を入れ替えする換地手法が用いられます。
仮換地とは、換地の位置や範囲を仮に指定するものです。
仮換地指定後は、仮換地を従前の土地と同じように使用収益することができ、建築物を建てることも可能で、建物の登記もできます。
ただし、所有権は換地処分の公告の日までは従前の土地のままです。
参考図の例に当てはめると、従前の土地(26番)にあった土地の使用収益権が仮換地(8ブロック2ロット)に移りますが、所有権は換地処分の公告の日までは従前の土地(26番)のままとなります。
(ブロックとは街区を表し、ロットとは宅地1区画を示します)
そのため、所有権を示す権利証や登記簿、公図等は今まで通り26番ということになり、売却する場合も26番の移転登記を行います。
建物登記の際の所在は、底地地番と仮換地のブロックロットを併記して行います。
ちなみに仮換地を本換地にするための手続は、地番と地積を変更するだけです。
以上、仮換地上の建物の登記について簡単にご紹介しました。詳しくは、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は「二世帯住宅の建物登記」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
───────────────
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
┏━━━┓━━━━━━━━━━
┃\_/┃土地を識り、
┗━━━┛人と社会につくす地識人
┃境界測量・土地建物登記の専門家
┃土地家屋調査士吉野清明事務所
┃──────────────
┃〒378-0004
┃群馬県沼田市下久屋町344番地2
┃TEL 0278-22-9722
┃FAX 0278-22-9722
┃土地家屋調査士 吉野 清明
┃e-mail yoshino-kmht@keh.biglobe.ne.jp
バックナンバーリスト
2023/10/18(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年018号
2023/10/10(火) ◆登記・測量のQ&A 2023年017号
2023/08/31(木) ◆登記・測量のQ&A 2023年016号
2023/08/08(火) ◆登記・測量のQ&A 2023年015号
2023/07/19(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年013号
2023/07/10(月) ◆登記・測量のQ&A 2023年012号
2023/06/19(月) ◆登記・測量のQ&A 2023年011号
2023/05/25(木) ◆登記・測量のQ&A 2023年010号
2023/05/15(月) ◆登記・測量のQ&A 2023年009号
2023/05/08(月) ◆登記・測量のQ&A 2023年008号
2023/04/11(火) ◆登記・測量のQ&A 2023年007号
2023/04/05(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年006号
2023/03/29(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年005号
2023/02/24(金) ◆登記・測量のQ&A 2023年004号
2023/02/15(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年003号
2023/01/25(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年002号
2023/01/04(水) ◆登記・測量のQ&A 2023年001号
2022/12/29(木) ◆登記・測量のQ&A 2022年024号
2022/12/28(水) ◆登記・測量のQ&A 2022年023号
2022/12/22(木) ◆登記・測量のQ&A 2022年022号