- お役立ち情報
- お役立ち情報バックナンバー
お役立ち情報バックナンバー
2015/04/16(木)
登記・測量のQ&A 第228号 「違反建築物は登記できるか」
土地家屋調査士の杉森広高(すぎもりひろたか)です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
今日はこれから胃の検査で、胃カメラを飲みます。
4年ぶりなので緊張していますが、検査後の食事が楽しみです。
このメールは私及び当事務所のスタッフと御縁をいただきました皆様、私のホームページからお役立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
https://to-ki.jp/sugimori/
ご不要の場合には、ご迷惑をお掛けしました上に、お手間をお掛けし大変恐縮ですが、「配信解除」をクリックして下さい。配信の申込み・変更・解除はこちらです。
https://to-ki.jp/sugimori/useful/mailent.asp
読者の皆様からの要望にお答えし「登記・測量のQ&A」をお届けしております。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第228号
「違反建築物は登記できるか」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は、「プレハブ建物の登記」について概要をお話しました。
今回は、「違反建築物は登記できるか」について概要をお話しします。
問い
------------------------------------------------------------------
15年ほど前に建築した建物があるのですが、容積率をオーバーしていたため建築確認を受けておらず、登記もしていませんでした。
容積率をオーバーした状態は今も変わっておらず、建築基準法に違反した状態のままですが、この建物は登記できるでしょうか?
答え
────────────────────────────────
建築基準法に違反した状態であっても、不動産登記法による建物の認定要件を備えていれば、登記をする必要があります。
建築基準法は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めることで、国民の生命や財産の保護を図ることを目的としています。
一方、不動産登記法は、不動産の現況と権利関係を公示することで、不動産取引の安全を図るのが目的です。
ですから、建築基準法上は違反建築物であっても、不動産登記法上は現況と権利関係を明らかにしておく必要があるというわけです。
尚、建物の登記の際には所有者であることを証明する書類の添付が必要となりますが、通常は建築確認書や検査済証を使うのが一般的です。
今回のケースでは、建築確認書も検査済証もありませんので、それに代わるものとして固定資産税登録事項証明書や、工事施工者の工事完了引渡証明書、借地上の建築であれば敷地所有者の証明書等を使って登記することができます。
ただし、違反建築物には、行政庁から除却措置命令が出されたり、金融機関からの融資がうけられない場合がある等のリスクが伴いますので注意が必要です。
その他、登記できるかどうかの判断には専門的な知識が必要ですので、詳しくは、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
以上、違反建築物の登記について簡単にご紹介しました。
今回はここまでです。
次回は「仮換地上の建物の登記」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
────────────────────────────────
私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、
登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
お電話又はホームページからご連絡いただきますと無料でご相談をお受け
しております。ただし、法務局等の調査が必要な場合は、登記印紙などの
実費は有料となります。(実費はおおむね5千円〜1万円程度です)
https://to-ki.jp/sugimori/
【発行所】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┏━━━┓土地を識り、人と社会につくす地識人
┃\_/┃〜境界測量・土地建物登記の専門家〜
┗━━━┛土地家屋調査士杉森広高事務所
┃ _______________________
┃|
┃|〒001-0026 札幌市北区北26条西3丁目2番3号
┃|TEL:011-736-6068 FAX:011-736-6268
┃|土地家屋調査士 杉森広高
┃|e-mail hs1111@gaea.ocn.ne.jp
┃|
┃|☆土地家屋調査士杉森広高事務所
┃|https://to-ki.jp/sugimori/
バックナンバーリスト
2013/01/14(月) 登記・測量のQ&A 第172号 「所有権界、占有権界とは」
2012/12/24(月) 登記・測量のQ&A 第171号 「筆界とは」
2012/12/01(土) 登記・測量のQ&A 第170号 「登記の順番」
2012/11/15(木) 登記・測量のQ&A 第169号 「登記される事項」
2012/11/01(木) 登記・測量のQ&A 第168号 「表題登記とは」
2012/10/16(火) 登記・測量のQ&A 第167号 「表示に関する登記の種類」
2012/09/30(日) 登記・測量のQ&A 第166号 「表示に関する登記とは」
2012/09/17(月) 登記・測量のQ&A 第165号 「登記とは」
2012/09/01(土) 登記・測量のQ&A 第164号 「建築協定とは」
2012/08/15(水) 登記・測量のQ&A 第163号「建築確認とは」
2012/07/31(火) 登記・測量のQ&A 第162号
2012/07/15(日) 登記・測量のQ&A NO.161「建築制限とは」
2012/07/01(日) 登記・測量のQ&A 第160号「様々な宅地の定義」
2012/06/11(月) 登記・測量のQ&A「土地の境界石は信頼できるか」について
2012/06/09(土) 「農地転用とは」
2012/06/08(金) テスト
2012/04/17(火) 登記・測量のQ&A NO.155「土地区画整理事業とは
2012/04/17(火) メルマガ
2012/04/17(火) メルマガ